リフォームで出来ること

10年前に比べて、トイレ設備はどんどん進化しています。水道代や電気代の節約など、リフォームで出来ることをご紹介します。

節水

最新のトイレと従来のトイレとでは節水性能がとても進化しています。
現在は、渦巻状に水が流れるので、少ない水で満遍なく効果的に洗浄できるようになっていて、2001年以前と比べて69%節水できるなど、水道代を節約できます。

節電

1995年以前に比べ年間6,500円節電できるなど、節電も進化しています。
お湯を使うときだけ温める省エネ”温水シャワー”、使わない時は自動で便座温度や温水温度を下げて節電する”スーパー節電”あまり使わない時間帯は自動で便座温度を下げてくれる”おまかせ節電”など、各社いろいろな節電機能があります。

掃除が楽に

掃除の手間がかかる便座の裏を自動除菌してくれる機能や、便器そのものの素材が汚れを落とせる素材になっていたりと、トリプル汚れガードなど現在の便器には各社さまざまな汚れ防止機能が備わっています。
またフチ無し便座で、お掃除もさっとひと拭きで楽になったり、専用のタンクに補充された洗剤を使用して、泡で「自動洗浄」を行うタイプもあります。

脱臭

脱臭についても各社で機能がいろいろありますが、着座すると脱臭を開始するなど便器自身が便器内の臭いを回収し、トイレを使用した後に臭いを残しません

4つのタイプのメリットとデメリット

トイレは大きく分けて「組み合わせトイレ」「一体型トイレ」「タンクレストイレ」「システムトイレ」の4種類です。

組み合わせトイレ

便器・タンク・便座をそれぞれ組み合わせたもので、便座（温水洗浄便座）は別売りになります。

メリット

必要な機能を選択して自由にカスタマイズすることができる。
部分的に交換することも可能で、比較的リーズナブルでコストを抑えられる。

デメリット

タンクレスや一体型タイプに比べると、隙間などにあるため掃除がしづらい。
スタイリッシュな空間にするのは難しいと感じるかも。

一体型トイレ

便器・タンク・便座（温水洗浄便座）が一体型になっているトイレです。

メリット

組み合わせトイレに比べて一体感がありスッキリと見える。
各パーツのつなぎ目や凹凸、隙間などが少ないために掃除もしやすい。
手洗いの有無は選ぶことができる。
タンクに水を溜めて流すので水圧の影響を受けることがない。

デメリット

部分的に故障した場合でも、全体の交換が必要となる場合がある。
組み合わせトイレと異なり、便座だけを買い替える、というようなことができないため、後から自分が欲しい機能を搭載した便座が発売されても、買い替え交換することはできない。

タンクレストイレ

水を溜めるタンクがないトイレです。

メリット

凹凸の少ないミニマルなデザインで、背面にも手が届きやすくお手入れしやすい。
タンクに水を溜める必要がないので、連続で流せる。
今までタンクがあった部分が空くので、空間に余裕がうまれる。

デメリット

手洗いがついていないので、別に手洗いを設置する必要がある。
部分的に故障した場合でも、全体の交換が必要となる場合がある。
電気を使用して水を流すため、停電時には使いづらいこともある。
直接水道管から水を流すというタンクレストイレの特性上、水圧が弱い場所では設置できない可能性がある。

システムトイレ

トイレのなかに便器だけではなく、手洗器やキャビネットを設置されたトイレです。

メリット

キャビネットタイプの場合、掃除道具や消耗品などの小物を入れておけて見た目もスッキリします。
各メーカーがデザイン性の高いものを販売しているため、トイレをおしゃれな空間にしやすい。
手洗器の設置は、既存の給排水が利用できる場合が多く、大規模な工事は不要。

デメリット

収納タイプの場合、狭いトイレルームでは設置できないことがある。
トイレルーム全体のリフォームになるため、他とくらべてコストがかかる可能性がある。
一体型トイレやタンクレスの場合、部分的に故障した場合でも、全体の交換が必要となる場合がある。

トイレリフォームをまとめて考えるのがおすすめ

便器を外すと、 今まで見えなかったタンクの後ろや便器の下などが見え、 汚れや劣化に気づくことも多いです。 従来の便器と比べて今の方が床の接地面が小さいく、 便器だけを交換すると元々の跡が床に残ってしまうことも。

また、壁紙にも寿命があります。
日焼け 湿度による傷み・経年劣化などが見られる場合は、 便器の交換に併せて床や壁の貼り替えを検討してみて ください。 吸湿性の向上、 防菌加工など機能性のそなわった商品も多く、これまでより清潔に、 毎日のお手入れも 楽になるメリットも。

タンク式のトイレの場合、 背面の壁紙を貼るにはタンクを取り外す必要があるため、 一緒にするほうが別々でするより費用面も抑えられます。

トータルでリフォームすることで、デザインを一新してイメージチェンジなどを楽しむこともできます。

バリアフリーを考える

トイレがバリアフリーではない場合、 リフォームする機会に将来のことを考えてバリアフリーを検討してみてください。
年齢を重ねると、ちょっとした段差にもつまずきやすくなります。 入口に段差がある場合は、スロープを設置する など、平らにしておくほうが安全です。
床材も滑りにくいものを選ぶことや、トイレに座ったり立ったりする際に、手すりがあったほうがいいでしょう。

バリアフリーにしておくことは、 ご高齢の方だけではなく、 妊娠中の女性や小さいお子さまにとっても、 トイレを 快適に安全にお使いいただけることに繋がると思います。